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セミナー「新潟キログラム」に参加して参りました!

こんにちは。亀田です。
最近、雪が降るくらい寒くなってきてどんどん冬に近づいてきているなと感じます。
11月17日に新潟市で開催された、「新潟キログラム2012」に参加して参りました。青森で開催するセミナーにいつも参加してくださっている須藤さんから声をかけていただき、参加することになった新潟キログラムですが、地元青森と東京以外で開催されるセミナーは初だったのでとても楽しみでした。その反面、青森〜新潟間の交通の便があまり良いとはいえない状態なので、正直いって不安でした。新潟につくまでの道のりはとても長かったのですが(休憩も入れて、車で片道8時間ほど)セミナーでお話を聞いた途端、疲れがふっ飛んでしまいました(笑)。

新潟キログラムの様子

セッション1「新潟←→東京間の広告制作ワークフロー」
講師: アートディレクター、Webデザイナー、グラフィックデザイナー イナムラシンヤさん

Webやグラフィックデザインなどを手がけ、フリーランスで活動している新潟在住のデザイナー イナムラシンヤさん。新潟在住でありながら東京の会社等と一緒に仕事をするための秘訣についてお話いただきました。
イナムラさんへの仕事の依頼は、全てメールでくるそうです。理由はご自身でデザインしたWebサイトやグラフィックデザインなどを、ネット上に公開しているからだとか。(こちらからご覧いただけます。)このサイトを見た方や企業のWeb担当の方から直接仕事依頼のお話がくるということでした。自分で制作してきた作品をいろんな人に見てもらうことで、仕事をいただくきっかけになっているとのこと。イナムラさんにとってこのサイトは自分を売り込む営業ツールの一つになっているのですね。

イナムラさん

[撮影:須藤 正之 氏]

Webの基本構造は、今も昔も変わらないとおっしゃっていました。「良いもの」が人々に浸透する方法として、以前は良いと思ったものは掲示板などで紹介され、それに同調した人が別なところで更に紹介するという形でどんどん情報が広がっていましたが、現在はFacebookのいいねボタンやTwitterのリツイートなどで拡散しています。手段や方法は時代とともに変わっていますが、根本的な「良い物は拡散する」という点は変わっていません。自分の作品を公開することで、作品を気に入っていただいた人から仕事の依頼を受けるきっかけになっているということでした。

先日参加した工藤倫子さんのセミナーで工藤さんがおっしゃっていた「発信する情報に出し惜しみはしない。」という言葉を思い出しました。自分の中に蓄積されている知識や情報などをアウトプットすることで自分にチャンスが巡ってくることを改めて学びました。(工藤倫子さんのセミナーレポートはこちら。)

また、デザインをするという「内向的」な部分と、コミュニケーションをするという「外交的」な部分のバランスが仕事上で大事だと語るイナムラさん。この2つのバランスがとれたときに一人前のデザイナー・クリエイターになれるのかもしれません。

セッション2「フォント、文字、組版に関するこだわりアレコレ」
講師:株式会社スイッチ 鷹野 雅弘さん

セッションのタイトルどおり、フォントや文字についていろいろ教えていただきました。実は一番楽しみにしていたセッションでした。Web制作を中心にお仕事されている方はあまり意識することがないのかもしれませんが、文字間や行間をしっかりあけることで文章が読みやすくなったり、単語や文章が「フレーズ」として認識しやすいというお話でした。その話を聞いてなるほど!と思いました。制作しているときは気づきにくいのですが、実際に自分でWebサイトやパンフレットなどを見ているときに、何度文章を読み返しても内容が理解できなかったり、もっと文字間をあけたら読みやすいのにと感じることがありました。自分がつくったものを第三者が見たときに、同じように感じることを想定すると、文字間や行間を意識して文章を組み立てることは重要だなと思いました。

鷹野さん

[撮影:須藤 正之 氏]

最近流行しているフォントは、「角が丸いフォント」だそうです。例えば、

  • A1明朝
  • 丸明オールド
  • こぶりなゴシック など

手書き風なフォントやユニバーサルフォントもトレンドの一つだそうです。皆さん、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。

Webサイトのコンテンツの入れ込みなどでお客さまからいただいたテキスト情報をそのまま使用したことがあるという方は少なくないと思います。この際に気をつけることは

  • 固有名詞は正しいものを使用する
  • スペルチェック(誤字脱字の確認)を行う
  • 漢字が多すぎると堅くなる(下さい、迄、為、〜の時 など)

最近、私の仕事上で指摘された出来事と同じようなお話だったのでドキッとしました。3つ目に挙げた「漢字が多すぎると堅くなる」ということについては、Webサイトを例に挙げると、サイトのコンテンツによっては非常に重要だと感じました。内容が堅めのサイトだと問題ないのですが、やわらかい印象のサイトだと違和感を与えてしまいます。また、テキストの統一感も大事です。同じサイト内で「下さい」と「ください」を混同させていたりすると統一感が失われます。最後に「テキストはコンテンツ」という鷹野さんの言葉は、まさにそのとおりだなと思いました。

セッション3「きっかけのデザイン/リデザイン」
講師:株式会社ロフトワーク 代表取締役 林 千晶さん

小柄な体から想像できないパワーを感じた林さん。はじめにご自身が代表取締役を務めていらっしゃる会社「ロフトワーク」をつくるきっかけをお話いただきました。ロフトワークは、クリエイターにきっかけを与えるためにつくった会社だそうです。「きっかけを与える」をいう点では、渋谷にFabCafeという空間を提供しているそうです。ここには3Dスキャナーやレーザーカッターなどがあり、わくわくするものづくりが体験できるということで、渋谷に行く機会があったら一度行ってみたいなと思いました。

同じセミナーに参加しているのにお話をしないで帰るのはもったいない、他の参加者の方とお話をして新たなきっかけをつくって欲しいという林さんの考えから、ネットワーク図を使った自己紹介をするワークショップがありました。ネットワーク図とは「自分を中心に置き、自分と深く関わっている人やグループ(家族、友達、職場の仲間など)を線で結ぶことでその人を表現する」というものです。3分で自らのネットワーク図を作成し、1分で自己紹介しようという早い展開の中、新潟の方とお話できてとても楽しい時間を過ごすことができました。また、ネットワーク図の書き方や見せ方が自分と全く違っていたりと考えされられるところもたくさんありました。

仕事をする上で、自分にできることは何かなと考えてしまうと深く落ち込んでしまうことが多いですが、誰かと一緒だったら何かできるかもしれない。◯◯さんとだったら楽しくできるかもしれない。いい意味で周囲の人を巻き込む。「わくわくすることは、人と人が出会い、その間で生まれるものだ」と語る林さん。そんな林さんの話を私はわくわくしながら聞きいってしまいました。「林さんの話を聞けたことが、今後何かを始めるためのきっかけになる気がする」と一緒に青森から参加された方が言っていました。私は、青森から新潟のセミナーに参加したことが何かのきっかけになったような気がしています。今回新潟キログラムに参加したことでたくさんの気づき・学びを得られ、「きっかけ」を与えていただいたきましたが、このあと「きっかけ」をどのように活用するかは自分次第です。これからの目標や方向性、したいことなどを見つめなおす良いきっかけになりました。

林さん

[撮影:須藤 正之 氏]

セッション4 パネルディスカッション「人を動かすデザイン力」

最後のセッションは、株式会社スイッチ 鷹野 雅弘さん、株式会社ロフトワーク 林 千晶さん、中田 一会さん、hickory03travelers 迫 一成さん、進行:編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー 紫牟田 伸子さんによるパネルディスカッションでした。

パネルディスカッション

[撮影:須藤 正之 氏]

パネルディスカッションでは、幅広い分野での「人を動かすデザイン」について意見が出ました。その中で私が気になった意見をいくつかご紹介します。どれも参考になるものばかりです。

  • 完成されたデザインではなく、未完成なデザインのその先をみんなで埋めていくようなデザインが「人を繋ぐデザイン」では?(林さん)
  • 人の心を動かすには表すことが大事(林さん)
  • 動詞をもったデザインが人を動かすデザインでは?例えば、「〜なデザイン」ではなく「〜し続けるデザイン」とか。(林さん)
  • デザインは機能性を優先に考えるべきものではないか?例えば、電車の切符。何番線から乗れるのかという情報が載っていればもっと便利だと思う。(鷹野さん)
  • Facebookのいいねボタンの設計について。ロフトワークのコミュニケーションのとり方から。グループごとに日常生活でもデザインを取り入れています。(例えば月曜日はおしゃれをする日にするとか)また、渋谷〜京都間の事務所を常時コミュニケーションができるようにつないでいるのですが、これをFacebookに公開するといいねがたくさんつきます。これが「人を動かすデザイン力」なのかも。(中田さん)

最後に

新潟は何事にも熱い人が多い印象でした。良い意味で「どんどん前に前に」という力が感じられ、新潟のパワーを少し分けていただいたような気がします。ありがとうございました。セミナー後に開催された懇親会では日本酒・お米など、米どころ新潟ならではの食事やおいしいお酒を堪能することができました。日本酒は飲めない私ですが、このお酒だけは飲めました(笑)。とてもやわらかい感じの日本酒です。

嵩村桂-たかむらけい

日本酒「嵩村桂(たかむらけい)」

当日のツイートはこちら Togetter「http://togetter.com/li/409231