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「Webディレクション はじめの一歩」に参加して思ったコト

こんにちは。
NPO法人 あおもりIT活用サポートセンターに新しくジョインした本田政邦と申します。
6月15日(土)に青森駅前のワ・ラッセにて開催されたセミナー『Webディレクション はじめの一歩』に初めて運営側として参加させていただきました。
ずっと他業界で営業職だったわたしにとっては、IT/Web業界をマクロな視点で見ることができた非常に有意義な時間でした。

「オフィスなし制作会社の Web制作ディレクション術」
株式会社エイチツーオー・スペース 代表取締役 たにぐちまことさん


株式会社エイチツーオー・スペースで代表取締役でありつつもプログラマーとして活躍され、多くの著書も執筆されている、たにぐちまことさん。
ここ数年で耳にすることが多くなりましたが、いわゆるオフィスを持たない『ノマド』な働きかたを実践し、喫茶店ルノアールで業務を行うことが多いとのこと。今回は、一ディレクターとしてのたにぐちさんの仕事術を語っていただきました。
たにぐちさんが朝起きてまずやることはメールチェック。メールソフトはまわりまわってApple純正を使用されているそうです。VIP機能が大変便利で、iPhoneの受信通知を考えるとやはり純正とのこと。わたしはThunderbirdを使用していますが、なるほどそう言われてしまうと乗り換えの検討をしてしまいます。(笑)
また、SkypeやBacklogの使い分けなどのライフハックなお話も、徹底的なムダの排除を感じました。普段アナログなタスク管理をしているわたしとしては、Backlogなどのプロジェクト管理ツールには興味津々です。ツールに関してのお話の延長で『電話を廃止したい』という刺激的なフレーズが飛び出しましたが、相手先の都合に関係なく急に割り込まれてしまう側の気持ちはわたしもよく理解でき、すごく共感してしまいました。
クライアントへのヒアリングシートは、まずは最初にたにぐちさんの思っているイメージを紙にしてクライアントに提示。クライアントはそれを見て、それは合っている、いやそれは間違っている、などを答えてもらうような流れを採っているそうです。いわゆるクローズドクエッションに近い手法ですね。オープンなカタチでヒアリングをしてしまうと、クライアントとしても自社の業務内容を正確に伝えることができないことはままあるそうで。
たにぐちさんの考えるディレクターの仕事とは、クリエイターが気持ちよく仕事ができる環境をつくることあり、クリエイターを守るためにクライアントと戦う必要もでてくることもあるとのことでした。
たにぐちさんは、仕事でオンのときも懇親会でオフのときも、一貫して物腰の柔らかさや知性がにじみ出ていて、みなさんから圧倒的な信頼を得ているように感じました。
ぜひ、またのご来青をお待ちしております!

「デザインをスムーズに進めるためにやっておきたいこと」
株式会社VOYAGE GROUP 内山和幸さん


株式会社VOYAGE GROUPで、辞書サービスで有名な『kotobank(コトバンク)』を運営するチームで室長をされている内山和幸さん。
セミナー前日には、青森県弘前市の地酒『斬』を召し上がり、とても感動されているようでした。(笑)
今回は『デザインをスムーズに進めるためにやっておきたいこと』というテーマでお話いただきました。
ですが冒頭のスライドでは、「デザインをスムーズに進めるためには、デザインの話をしないこと」という、なんとも禅問答のようなフレーズが!この業界に足を踏み入れたばかりのわたしには想像もつきません。ですが、聞き進めていくうちに納得。クライアント、ディレクター、デザイナーの間での、デザインという感覚的なものを話し合っていると時間がかかってしまうとのこと。
それを解決するためには、まずは目的の可視化とユーザーゴールのデザイン!サービスデザイン定義書とUXデザイン定義書をしっかりとつくり込み、クライアント、ディレクター、デザイナーで共有をすることで、ブレが無くなります。プロダクト周辺のビジネスモデルを理解でき、ユーザーとそのゴールを決める事ができます。
スライドには書いてありませんでしたが、「最後にひとつだけ。ディレクターほど面白い仕事は無いんです。」と内山さんの口から出たその言葉は、聞く者の気持ちを揺さぶるほどに力強く、重みを持っていました。
次はねぶたの時期に、ご家族で青森に来てみたいと懇親会で仰っていただきました。ぜひ、またのご来青をお待ちしております!

「NO MORE 丸投げ!システム導入前に考えておくべきコト」
CalmTech 古川勝也さん


CalmTechという屋号でフリーランスのプログラマーとして活躍されている、青森県出身の古川勝也さん。
「なんてアタマが良くてコミュニケーション能力の高い人なのだろう!」とお会いする度に思わされてしまう古川さんなのですが、今回どのようなセッションを拝聴できるのかとワクワクして臨みました。
システム開発メインとはいうものの、コンサルティングやディレクションも同時にこなされていらっしゃる古川さんは、普段からみえている景色がとてもとても広く。新規のクライアントには毎週2時間ずつのヒアリングを実施したりと、極めてロジカルな活動の中でもアナログな部分を大事にされています。
「効率化のために、全てを仕組み化したい」と仰っていましたが、『怠惰を求めて勤勉に行き着く』という某麻雀マンガのワンフレーズを引用するあたりはさすがです。(笑)
同じ業種だからということで同じシステムを導入しようとしても「全く違う生き物かと思うくらいに違う」と結局はオーダーメイドになってしまうことや、「電子化は一日にして成らず」というお話の中でも紙ベースをデータベースに移行するだけでもかなりの時間がかかることなど、現場サイドでしか体感できないようなお話がてんこ盛りでした。
ともあれ。いやーもっともっと勉強しないとなぁ……と。それが今回の古川さんのセッションが終わってイチバン感じさせられたことなのです。

「ディレクターが知っておくべきサーバーの選び方とお金について」
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 阿部正幸さん


株式会社KDDIウェブコミュニケーションズで、エバンジェリストという役職をもつ阿部さん。セッション中ではないですが、ご自身で「初号機」ネタを話されていました。(笑)
ウィットに富んだトークを駆使して常にまわり笑わせてくださる阿部さんですが、今回はサーバーの選び方とお金について話をしていただきました。
物理サーバーとクラウドサーバーのシェアの推移など、ふだん感覚値でしか知らなかったものがキチンとグラフ化されたスライドもあり、なるほどと納得。
共用サーバーと専用サーバーのどちらをオススメするかというワークでは、同時接続数とセッション数を絡めたカンタンな計算式をつかうことで、明確な答えを割り出せることを教えていただき、目からウロコが落ちる思いでした。
前回のCSS Niteの時も話されていたのですが、ディレクターとしての仕事術として、「さすがですね〜!を多用してデザイナーをホメ倒します。」とお話されていました。やはり社内外は関係なく、潤滑油としてのコミュニケーションの重要性を再認識いたしました。
45分間たっぷりとフラットなサーバー論を語ってくださいました。
青森大好きの阿部さん、またのご来青をお待ちしております!