ここから本文です

青森市立佃中学校の「夢講話」でお話してきました

青森市立佃中学校「夢講話」
2014年6月5日、青森市立佃中学校で毎年行われてる「夢講話」で、「パソコンを使ったものづくり」というタイトルで、お話させていただきました。
事前に校長先生や担当されている先生にお話をうかがったところ、中学生に人気の職業は「ゲームデザイナー」とのことで、ちょっぴり近いお話ができそうだなと思いながらのぞみました。
生徒さんたちは、何か質問をするとすぐに大きな声で「はい!」や「わかりません!」と答えてくれ、とてもやりやすかったです。最後の質疑応答でもたくさんの質問があり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
講話が終わったあと、花束をいただきました。(すっごい嬉しかったです!)
子どもたちの将来の目標に、少しでも役に立つことができたら光栄ですね。

後日、参加してくれた子どもたちから感想文をいただきました。
質問があったものには、ひとつひとつ回答して、お返ししました。

  • グラフィックデザインになるにはどのような事をみたしていればなれるか。
    【回答】
    一番大切なのは「発想力」かなと思います。例えば、料理作ろうと思った時、何を準備しますか?準備しなくてはならない材料や設備、そして途中で必要になる「ソース」や「切った材料」を、いつどんな時に準備すれば美味しく、早くできるでしょうか?こういうことを考えることが「発想力」を鍛えるきっかけになります。全てマニュアル通りに作るのも正しいことですが、自分なりに『もっと美味しく』『もっと早く』できる方法をあみだしてみてください。
    「想像」=「創造」であることを、普段から意識して生活していれば良いと思います。
  • いろいろむずかしいことがあると思いますが、たとえばどんなむずかしいことがありますか?
    【回答】
    例えば、Webサイトを作るために必要な言語に「HTML」(エイチティーエムエル)や「CSS」(シーエスエス)「javascript」(ジャバスクリプト)といったものがありますが、常に進化していて、新しいものが出てきます。これを勉強し続け、常に新しいものについていくことは意外に大変で難しいことかもしれません。ですが、閲覧するソフトウェア(インターネットエクスプローラーなど)も進化し続けているので、ついていかなくてはなりません。
    常に勉強が必要ということですね。
  • デザインの仕事をしていて、よかったと思うことは何ですか
    【回答】
    自分がデザインしたものが、たくさんの方々に「便利に」「喜んで」使われているところを見たときは、「やって良かったなー」と思う瞬間です。
  • 黒バスの好きなキャラはいますか?
    【回答】
    話し方や見た目が一番不真面目そうに見えて、実は一番練習などで努力している、黄瀬くんが大好きです。この漫画では、ずっと才能だけで勝って来られた選手が負けたことでいろいろな事に気づいたり、「試合に勝つにはどうしたら良いか」を選手一人ひとりが考えて行動しているところがすごいと思います。テツヤも鉄板ですけどね(笑)。
  • イラストを他の人に描いてもらうこととかありますか?
    【回答】
    私の場合はほとんどが外注(人にお金を払って書いてもらう)です。描く人によって、テイストや線の太さも違いますから、お客さまが求めているイラストにマッチする人を選んで依頼しています。
    私のスライドにあった犬のイラストも、他の人に描いてもらったものです。(男性です)
  • パソコンなどのソフトは何個ぐらい使っているのですか?
    【回答】
    今まで数えたことはありませんでした(笑)が、これを機会に数えてみました。20〜30個は使っています。ただ、ブラウザ(インターネットをするために必要なソフト)なども含まれますので、使い方がすごく難しいというものは少数になるかと思います。
  • 宿題に集中できず、いつも20〜30分であきてしまうんですが、何か集中できるコツってあるんですか?
    【回答】
    「宿題は自分のためになる」と思ってやることが一番ですが、今の時点では何がどう役にたつのかがわからないと思います。友達との会話に必要なゲームのことになると、話は変わってくるのではないでしょうか。
    勉強についても、こう考えてみてはどうでしょう。
    宿題は、家でやるもの→教科書を見ながらできるラッキーな一人勉強
    勉強にも「想像や妄想」を取り入れると楽しく思える、とお話したのですが、具体的な例としては、
    歴史を覚える→関係する人物がどんな人で、周囲にいる人とはどんな関係で、どんな理由で事件や歴史的なことを起こしたのか
    等を考えながら覚えるのです。
    中には少し妄想が入っても良いかもしれません(笑)。場所を、身近なところに例えて覚えてみるとか、いつも使っている「物」に例えて覚えるとか…。
    やり方はいろいろあります。自分に興味があるものに例え、妄想することで、いろいろなことが覚えやすくなりますよ。ぜひ、やってみてください。
  • 仕事をやっている時に、もうやりたくないとか早く帰りたいと思う事はありますか?あったらどんな時に思いますか?
    【回答】
    「神が降りてきた」などといった表現をを知っていると思いますが、デザインなどの仕事は調子が良いときはすごくはかどります。一方、調子が悪い日ももちろんあり、はかどりません。そんな時は、全く別の仕事をしたり、参考になるデザインを見たりするようにしています。個人事業主は会社とは違うので、やや極端ではありますが、締切を守ってやるべき仕事が終わっていたら、帰っても良いのです(笑)。(その代わり土日も休めないことも多々ありますが)普段から作業の段取りばかり考えているので、早く帰りたいと思った日は明日でも良いものを調整したりして、リフレッシュすることも大切ですね。
  • デザインを考える際に大切だと思うことは何ですか?
    【回答】
    すばり、「発想力」ですね。
    想像力とも同じような意味合いなのですが、今制作しているデザインのものは「誰が見るのか」「何のために見るのか」「見た人にどんな行動をしてもらいたいのか」といったことを考えながらデザインできるようになれば、とてもステキで実用性が高いものを制作できるようになると思っています。
  • 私もしゅみでパソコンデザインやプログラミングしたりするのですが、他の人が作った物をさんこうにしたりするんですか
    【回答】
    とても良く参考にします。
    ファッションと同じで、その時の流行もありますし、業種によって好まれる色や形もあります。そういうことを調べるには、やはり他の人が作ったものをたくさん見ることも大切なのです。
  • この仕事は小さい頃からの夢だったんですか?
    【回答】
    小さい頃から動物が大好きだったので、小学生の頃は獣医になりたいと思っていました。中学生の頃は特になりたいものもなく、早く高校生になりたいと思っていたような気がします(笑)。高校生になり、少しずつ「働く」ということを意識し始めた頃には、とりあえずお給料の良い会社に就職しよう、くらいだったと思います。
    高校卒業後すぐに就職できずに「就職浪人」になりました。
    ですが、生活するお金を稼がなくてはならないため、いろいろなアルバイトをしました。アルバイト先のひとつで出会った人から、その人の会社に来ないかと誘っていただいたのが、企画をしたり、デザインを発注する側のお仕事でした。これが大変でしたが楽しい仕事で!デザインする方も楽しそうだなと思ってはいたものの、すぐに転職することもなく…。その後も人との出会いとタイミングでいくつか転職し、デザインをする側の仕事に落ち着いた、という感じです。いろいろな仕事を見て、体験うえで、自分に合った仕事を選ぶというのもひとつの選択肢だと思います。やりたいことが今見つかっていなくても、暮らしの中で好きなものやことを見つけていくと、自然に自分がやりたいことが見えてくると思います。夢はぜひとも、大きく持ちましょう(笑)。
  • 先生はどこの高校に入学しましたか?
    【回答】
    青森県立青森東高等学校です。
    高校生活はとても楽しいものでした。タイムマシンがあって戻れるなら、高校時代に戻りたいです。
  • デザインがおもいうかばないときは、どのようにしてデザインを作りますか?
    【回答】
    いろいろな人が作ったものをたくさん見たり、本屋さんに行っていろいろな本を見たりしています。デザインが思い浮かばないのは、自分の発想力が疲れているからだ、と思っているので、その時のシチュエーションに合ったストレス解消などをするようにしています。
  • 資格や免許が必要ないのに、どうすればその職についているのだと誰に認めてもらえるのですか
    【回答】
    デザイナーは、自分で名乗った時からすぐに「デザイナー」になれます。
    ただ、そのデザインでお金をもらえるのか、もらえる理由をきちんと説明できるか、等、必要な要素はたくさんあります。
    いろいろ勉強して、自信が持てるようになったら、認められるデザインが作れるようになり、周囲の人にも認められるようになるのではないでしょうか。
    自分自身の「信念」(例えば、「ユーザー目線のデザインを作る!」や「創造的なデザインを作る!」)を持つことも大切です。信念を持つということは、たくさんの物事を見て、分析しなくてはなりません。みなさんも、これからの生活の中で「今の自分の信念」をさがしてみると良いでしょう。
  • いちばん苦労したデザインはどういうものですか
    【回答】
    伝える側と、それを見る側の意見が異なる場合です。
    伝える側が訴えたいことが、見る人にとって無益なことであったり、そんなに重要ではないことであったりすることがあるので、それを納得してもらうためにいろいろ調査したり、資料を作ったり、たくさんのパターンを作ったり、といった苦労をしますが、これも皆自分のためにもなることなので、楽しみながらやるようにしています。
  • 今まで努力が自分にかえってくることはありましたか
    【回答】
    もちろんあります。自分にかえってきたものの中で、一番大切なものは「仲間」です。「信念」を持って仕事をしていると、その「信念」が同じ人に出会うことができます。その人とは、少ない会話でもわかり合え、一緒に仕事をすると、より良いものを作ることができます。スキルや信念は人それぞれですし、皆と同じにしなければならない、というものでもありません。
    自分にあったスキルアップ方法での努力を重ねたり、自分なりの「信念を持つと、本当に良い仲間に出会うことができます。ステキな「お返し」ですよね?
  • パソコンのプログラムなどのれんしゅうはどこでどうしらべてどうやってやればいいのでしょうか?あとオススメのパソコンは何でしょうか?
    【回答】
    プログラム等の練習は、まずは自分でわかりそうだと感じた本を買って、少しずつ進めていくのが良いと思います。言語や用途は多岐にわたり、どれにすれば良いのかわからないくらいありますから、いろいろな言語を見て、さわって(作って)、時間を忘れるくらい没頭できるものや、完成品を見てワクワクするもの、「もっと良くしたい」と思えるものに出会えたら、それが自分に向いているプログラムかもしれません。
    調べるのも、インターネットの情報は全てが正しいわけではありませんので、参考書などを見ることをおすすめします。また、参考書の「著者」も重要で、その「著者」のファンになると、より理解が深まると思います。
    おすすめのパソコンは「自分に合ったもの」です。WindowsやMacなど、いろいろな種類がありますが、自分が一番使いやすいものを選ぶのが一番だと思います。ただ、やってみたいプログラムと相性の良いソフトウェアが、Windows用しかない、Mac用しかない、といったことがある場合は別です。そのあたりはよく調べてから選ぶようにしましょう。
  • 締切を守るためにいつもやっていることはなんですか
    【回答】
    スケジュール管理です。
    仕事もプライベートも、スケジュール管理が一番大切です。
    打ち合わせ時間は何時から何時まで、移動時間が何分、今日の実質作業時間は何時間…じゃあこれを今日はやってしまおう!といった風に、スケジュールを立てて行動しています。
    これは、どんな仕事にも役に立つことなので、今から慣れておくと良いでしょう。カレンダーに書き込んだり、スケジュール帳にとにかく記入するようにしていく、といった方法もおすすめです。

  • 「締切」が間に合わないとどうなるのですか
    【回答】
    契約書などを交わしている仕事は、訴訟になってしまいます。
    訴訟になるということは、お仕事でお金をいただく予定だったものが、逆に損害賠償金を支払うことになってしまいます。金額によっては、廃業の危機に陥ることだってあります。怖いですよね。
  • Webデザインや、グラフィックデザインなどコンピューターを使って書くイラストは、コンピューターを使うのが苦手な人でも作れるんですか?
    【回答】
    パソコンは、基本的な操作ができれば大丈夫です。実は私もそんなに詳しくはありません(笑)。ソフトウェアにはたくさんの機能がついていますが、実際に良く使う機能は結構かたよっています。ただ、効率を上げる(早く仕事を終える)ためには、必要な機能を覚える必要があります。自分のために使えるようになるのは大切なことですね。

あと、将来デザイナーになりたい、と思っている生徒さんが、Twitterをフォローしてくれ、メッセージも送ってきてくれました。こういうのは本当に嬉しいですね。
またこういう機会があったらいいなーと、思っています。
関係者のみなさま、参加してくれた生徒さんたち、みなさんありがとうございました。